« シンメトリーなニュース | トップページ | Strawberry Days »

2007/08/26

「走れメロス」を読む

中1の娘ですが、今日が夏休み最後です。
宿題もう全部終わったよねと4日前に訊いたら、まだ読書感想文が終わっていないと言います。4日あれば、読書感想文など楽勝な感じもしますが、翌日は部活のテニスの大会があり、2日前は仙台に遠征してフィギュアスケートの練習があります。

そんなこんなで、テニス大会終了後に読書感想文を書くための本を購入し、感想文を書き始めました。その本が太宰治の「走れメロス」なのですが、娘がその本を読破したのが、8/24(金)の夜で、感想文を書き始めたのは、今日の朝からです。僕はといえば、娘の後方支援部隊に回ろうと思い、フィギュアスケートに文庫本を持参したため、青空文庫で、8/25(土)にメロスを読破し、手助けはしてあげようと望みました。

「走れメロス」って、約30年ぶりに読みました。最初に読んだのは、国語の教科書だったと思います。友情の素晴らしさとか、意志を貫く素晴らしさな どがテーマであったことは、何となく憶えているのですが、今読み返してみると、何の戦略もなく王の暗殺のため王城に乗り込んだメロスは、仁義に熱い右翼活動家みたいな若者の一人にしか思えないし、3日間の妹の挙式のための猶予のために友人を何の断りもなく、差し出すあたりは、王以上の暴挙に思えます。

とてもじゃないけれど、「最初からこの物語は破綻しているのではないか」と思う訳ですが、娘くらいの年齢から見れば、メロスは正義感に燃えた素晴ら しい人間に映るらしいです。そんな感想文の書き出しを読みながら、僕って、なんだか心がもう汚れてしまったんだろうかと思えてきます。娘とのやりとりの中 でも、「パパって何だか腹黒くない?」みたいなことを何度か言われます。

娘よ!これから人生を歩む上で、人に裏切られることが必ずあるのだよ。それは、10回のうちわずか1回かも知れないけれど、そのショックは残り9回 に匹敵する位大きいことを憶えていてほしい。また、裏切られたとしても、それは、お互いの信頼関係が崩れた訳ではなく、メロスが経験したような艱難辛苦の 連続の結果かもしれないことも憶えていてほしい。

でもね、やっぱりこの話は寓話なんだよ。メロスのような若者はいたとしても、この王のようなすぐに悔い改める為政者は現実にはいないんだということを、知らす知らずこれから娘は学んでいくのでしょう。

8月 26, 2007 日記・コラム・つぶやき |

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/41585/16245094

この記事へのトラックバック一覧です: 「走れメロス」を読む:

コメント

コメントを書く