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2009/11/08

「風が強く吹いている」を読み終えて

またまた亀な記事ですが、先日の松井選手のMVPを受賞したワールドシリーズでの活躍は素晴らしかったですね。松井が大リーグに行ってからは、しばらく日本の野球を見る気がなるくらい松井大好きだった僕は、ここ数年、今年も含め守備につけない松井はやはり痛々しくて、あまりテレビで観戦することも少なくなっていました。

しかし、先日の活躍はまさに今松井ができる最高のプレーを与えられた機会になしえたことに、職業人として賞賛したいです。なんというか、自分への待遇に不満とか不平を漏らさず、時に不調なときも風が吹くまで待つようなそんな強さが松井選手にはあります。
まだ、来期のことは未知ですが、どんな境遇になっても今期以上に全力で応援していきたいと思っています。

「風が強く吹いている」今朝、読了しました。読み始めて序盤は、なんだかダラダラした感じがしてあんまり面白いと思わなかったのですが、竹青荘の秘密があばかれて、箱根を目指す頃から一挙に面白くなってきます。

キャプテンのハイジの箱根の中間地点を疾走中の感想です。

 故障し、もとのようには走れないと知ったとき、裏切られたと思った。すべてを捧げたのに、走りは俺を裏切った、と。でも、そうじゃなかった。もっとうつくしい形でよみがえり、走りは俺のもとに還ってきてくれた。
 うれしい。涙が出そうなほど、叫びたいほど、喜びで胸は満ちる。
 たとえ、二度と走れなくなったとしても。こんなにいいものが与えられたのだから、それで俺はもう、十分なんだ。

                        三浦しをん作「風が強く吹いている」より一部抜粋

箱根駅伝のことおかげでいろいろよく理解できました。毎年、テレビで観戦している割にそんなに詳しく、駅伝の知識ありませんでした。例えば、10月に行わ れる予選会には5000m17分以内の公認記録が必要で、12人までエントリーできて上位10人に合計タイムで本戦出場が決まること。箱根本戦での監督の 指示は5kmごとに1分以内とか、吸水ポイントは15km地点であることなどです。

しかし、この本を読んで思うのは、そんな駅伝のことではなくて「走る」ことというか自分の極限に挑むという幸福論ではないでしょうか。未来はだんだん無限 の可能性のあるものではなくなって有限のものでることがぼんやり感じられます。そんな中で、幸福を得るためには富(マネー)を求めるのでなく、自分の限界 に挑むことだと徐々にわかってきました。箱根は主人公ら10人にとってその一つの装置なのかもしれません。
何かを感じさせてくれた小説でした。

11月 8, 2009 書籍・雑誌 |

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